2009年9月4日(金)17:09

アイルランド外相はリスボン条約の支持率低下を懸念

AFP

仕切り直しとなる10月2日のEU改革リスボン条約批准国民投票を前に、アイルランドのマイケル・マーティン外相は賛成票を投じるよう 呼びかけた。国民のリスボン条約に対する支持率が減少しているという世論調査の結果を踏まえて、外相は国営のRTE放送で懸念を表明 した。今は条約に賛成する人々をすべて動かすことが重要だ、とブライアン・カウエン首相の「条約賛成」選挙運動の指揮を務める マーティン外相は語った。外相はストックホルムで非公式のEU外相会合に出席した。

世論調査機関TNS/mrbiがアイリッシュ・タイムズ紙の委託を受けて行った世論調査によれば、リスボン条約に対する支持率は5月以降8 ポイント減少し、46パーセントとなっている。条約反対は1ポイント増え、29パーセントとなった。「分からない」との回答は7ポイン ト増の25パーセントとなっている。

2008年6月に行われた最初の国民投票では、アイルランドは53パーセントの反対でリスボン条約の批准を否決し、欧州連合を危機に陥れ た。EU各国首脳は再度の国民投票実施に向けてアイルランド政府に対し、アイルランドの妊娠中絶禁止や税政、軍事的中立がリスボン 条約によって脅かされることはないと保証している。

原題:Irischer Minister sorgt sich um Zustimmung zu EU-Vertrag




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